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在庫という魔物

黒字でも在庫過多で倒産

黒字でも在庫過多で倒産する企業の話をよく聞きます。売上がどんどん上がっても適正な在庫管理がなされなくては利益が飛んでしまいます。小売業、販売業、製造業であれば、日常的に注文に応じた売上を確保するために在庫を持つ必要があります。在庫を持つことは経営上必要な行動です。問題になるのは、必要以上に在庫を持っているケ−スです。では、なぜ、在庫が増えると経営的に見てだめなのでしょうか?

在庫増の問題点

それは、在庫が増えるとその分スペ−スが必要になりますし、それに伴う管理経費も増えます。さらに、借入等に依存していると金利負担がかかります。また、不良資産で抱える可能性も高くなります。
営業担当者は「在庫切れ」を心配するので、「在庫は常に多く持っていてほしい」と願います。しかし、持ちすぎると経営を圧迫しかねません。一般的に、在庫を保存することによってかかる管理費は少なくとも年間で5%、多い場合は25%ともいわれています。このように、過剰な仕入による在庫の増大は、営業利益が黒字であっても、営業キャッシュフロ−はマイナスとなり含み損失を抱えて、いわゆる「黒字倒産」を引き起こしかねなくなります。
在庫を減らすためにはどうすればいいのでしょうか?
いたって、単純明快!シンプルにはじめましょう。
それは…「適正在庫を知り在庫管理をする」だけでいいのです。

1 在庫管理

(1) 適正在庫を知る
自社の適正在庫をご存じでしょうか?
適正在庫とは、在庫コストを最小限に抑え、かつ、効率よく売上に結びついている在庫量及び金額のことをいいます。適正在庫量は、簡便的には次の算式で求めることができます。

適正在庫量=年間販売高÷年間商品回転率

ただし、これは人間でいう健康診断と同じでひとつの目安にすぎません。実際には、季節商品や時間的な要因、安全在庫といった点を考慮して、各部署が分析し決定しなければなりません。自社にあった適正在庫を量と金額の両方の観点から判断してください。

(2)在庫を管理する当たり前のことですが、「在庫管理」をすることです。一口に在庫管理といっても、次にあげる「在庫管理」が自社でできていますか?すぐにチェックしてみてください。もし、一つでも欠けていたら、要注意!即座に実行に移しましょう。それだけで無駄な在庫が減る可能性があります。

①棚卸しは毎月行う
実地棚卸しは毎月行うように心がけましょう。ただし、毎月実施するのが困難な業種もあるでしょう。その場合は、最低でも四半期に一度は実地棚卸を行い、毎月の入出庫管理表の記入を徹底させることが基本です。そして、実地棚卸による実際の在庫数量と、帳簿上の在庫数量を突合し、差異があれば原因をすぐに研究します。
これにより、商品や材料などの横流しの誘発防止にもつながります。

②棚卸しは数だけでなく質も行う
棚卸しを行う際、「数だけを数えて終わり」という場合が多いのですが、正確な在庫管理のためには、ABC分析を行うなど、質の棚卸しを行う必要性があります。
ABC分析とは、管理しようとする対象をA、B、Cの3グル−プに分け、それぞれの特性に対応した管理方式を重点的に実施するための前提となる分析を言います。
Aグル−プは、品目は少ないが金額が大きいため入念に個別的に管理する必要があり、これと対照的に、Cグル−プは、品目は多いが金額が少ないため定型型チェックを主とし、例外的事態だけを管理するようにします。Bグル−プはこれらの中間的な管理をするものです。
したがって、Aグル−プの集中管理が望ましく、あらゆる事象に管理努力を払うことなく効果があらわれるのです。
在庫が増える大きな原因は何でしょうか?「いつかは売れる→この値段で売るのは損」と甘い期待をして販売価格を下げられない場合、不要なもの(「季節外れ商品」「競争力のない旧商品」など)を捨てられない場合などです。これによって、実際には価値のない不良在庫がどんどん計上され、管理経費も膨れ上がるのです。このような事態にならないためには会社全体で明確に基準を設けましょう。
たとえば「**ヶ月以上、発注がない商品については**%掛けで販売する。」「**年以上、発注がない商品については廃棄する。」などです。その基準によって在庫管理担当者も棚卸し分析をすることが大切です。
一見、損をしているように思われますが、原価割れでも固定化している資産がキャッシュに変わったり、利益の出ている会社であれば損失が出た分の税負担も減り節税になります。また、管理コストも減少するため、キャッシュフロ−の観点からは、プラスに大きく作用するのです。小売業の場合には、バ−ゲンを行うことによって「集客の材料にできる」という効果を得ることも可能となります。

③整理整頓を行う在庫を保管している倉庫などは常に整理整頓しましょう。何がどこにあるか、一目瞭然に整理されていれば、在庫がまだあるのに発注してしまうなどのロスを抑えることが可能です。

2 発注管理

次に、発注方式を工夫して在庫を減らす方法を見てみましょう。発注方式を、対象となる商品ごとに検討することで在庫を減らすことが可能になります。発注方式の内容と特徴は次の通りです。

(1)定量発注方式
売れ筋商品など出入りの激しい商品に適しています。
在庫量をチェックし、ある在庫量(発注在庫量)を下回った時にある一定量の発注をかける方式です。

(2)定期発注方式在庫管理上あまり手間がかからないことから在庫コストを抑えられるため、量のあまり出ない買い回り商品に適しています。補充的に毎月一日になったら発注する方式です。出荷量にバラツキがありますので、毎回の発注量は発注のつど予測をして決めます。

(3)都度発注方式
高額商品など売れ行きの読みにくい、在庫を持ちたくない商品に適しています。
必要な都度、必要な量を発注する方式です。

高価なシステムを導入する前に


営業に比べ、在庫管理や発注管理は軽視されがちです。しかし、「在庫は魔物」です。キャッシュフロ−の観点から、また、本当の意味で利益を出すためには非常に重要であり、会社全体が理解する必要があります。
高価な発注システムや在庫管理システムを導入する前に、自社の流れを社員全員が理解し、まずは、以下のような当たり前のことから実践してみてはいかがでしょうか?

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